私がスカイツリーの写真を撮り始めたキッカケは、東日本大震災です。あの頃、日本は深い悲しみに包まれました。でもスカイツリーが完成した時、私は、微かな希望を抱きました。日本にも、世界に誇れる技術が残っていた…と感じたのです。そして私は、未来の人たちのためにも、今の東京の風景や人々の営みを記録したいと思いました。
私がレンズを向けているのは、スカイツリーを共通項とした、様々な東京の風景です。スカイツリーがある程度の大きさで写っていると、それだけで、そこが東京であると分かります。今現在の東京の風景を、100年後、そして200年後の日本人は、どのように感じるのでしょうか。街の風景は時の流れと共に大きく変化していきますが、これからも私なりの方法で、東京を見つめていきたいと思っています。様々な“視点”からスカイツリーと東京を見つめていたら、意外な発見もありました。人や物事も同じかもしれません。様々な“視点”から見つめてこそ、気がつくこともあるのではないでしょうか。
この写真展を主催して下さった、墨田区観光協会様。墨田区観光協会様を通して、多大な御協力をいただいたキヤノンマーケティングジャパン様。そして、私が継続的に写真作品を発表してきた場である“Google+”で、温かな御声援をいただいた皆様。この写真展に御来場して下さった皆様。この写真展に関係する全ての皆様に、心より御礼申し上げます。